日常のさりげない行動の対価とはなんだろう?
コンタクトレンズの容器をリサイクルする過程で、
一番初めの一番簡単な動作であるアルミの蓋を剥がすという行為がある。
しかし、実際に剥がす人は少ないし、その影響について考えている人はもっと少ない。
その現状を認識してもらうとともに、さりげない行動が積み重なったときに
どれくらい影響があるのかについて、考えを喚起させることを目的としている。
また、塵も積もれば山となるという話ではなく、どこかで転換点のように急激に変化することも示唆したいと考えた。
実際、世の中の事象はちりつものように線形ではなく、どこかのタイミングで急激な変化を起こすことが多いと感じている。
ProjectVision (CooperVision✕東京工業大学)
https://www.instagram.com/mi_12_11/より
これは天秤である。 真ん中の木を挟んで右側にかかっているコンタクトレンズ容器のアルミのふたを剥がすことで、 魚やくらげのかかった左側の世界が揺れる。 一人ひとりが左側のモチーフに与える影響は限りなく小さいが、 バタフライエフェクトよりも明確に影響していることを感じる事ができるはずだ。 その小さな影響が、多くの人によってもたらされたとき、または、自分が何年も影響を与え続けたとき、 どこかのタイミングで天秤が大きく傾き、左側の世界も大きく揺れることになる。
NOTE
観客による投票部門「考えさせられた」賞受賞
ありがとうございます。